2026/07/06 11:30

インディアンジュエリーを裏返すと、小さな刻印が打たれていることがあります。ホールマークと呼ばれる、作り手のサインです。今日はこの小さなサインの読み方を。


刻印にはいくつかのタイプがあります。作家のイニシャルやフルネーム(当店の作品だと、Jock Favourの「JF」など)、工房やブランドのマーク、そして素材を示す「STERLING」や「925」の表記。これらが組み合わさって、いつ、誰が作ったかの手がかりになります。

ただし、ここからが大事なのですが、刻印がない=偽物、ではありません。むしろ古い時代(おおむね1970年代以前)の作品は、刻印がないのが普通でした。トレーディングポストに卸す作品にいちいちサインを入れる習慣がなかったからです。当店のヴィンテージ品にも、作家名の分からないものがあります。それは素性の怪しさではなく、古さの証でもあるのです。

だから、刻印は真贋や価値を決める唯一の証拠ではなく、作品を読み解く手がかりのひとつ。スタンプワークの癖、銀の質感、石のカット。そういう全体の表情と合わせて見ていきます。

当店では、分かっている限りの情報(作家名・刻印・推定である場合はその旨)を商品ページに正直に書くようにしています。気になる作品があれば、刻印の写真もお見せできますので、CONTACTからお気軽にどうぞ。