2026/07/06 11:04

インディアンジュエリーの象徴といえば、やはりターコイズ。今日はこの石の話を少しだけ深く。


ターコイズは、銅とアルミニウムを含むリン酸塩の鉱物です。雨の少ない乾燥地帯で、銅を含んだ水が岩の隙間を何百万年もかけて流れ、少しずつ石になっていく。あの青は銅の色です。銅が多いと空色に、鉄が混ざると緑に寄る。産地ごと、鉱脈ごとに色も模様も違うので、鉱山の名前がそのまま石のブランドになっています。

アメリカ南西部には名だたる鉱山がありました。明るい空色のスリーピングビューティー、青に黒い網目が走るキングマン、深緑のモレンシ。ただ、多くの鉱山はすでに閉山していて、良質な天然ターコイズは年々貴重になっています。

石の中を走る茶や黒の網目模様はマトリックスと呼ばれ、母岩の名残です。かつては「傷」として嫌われた時代もありましたが、いまは石の個性としてむしろ愛される要素になりました。

ひとつ知っておいてほしいのは、ターコイズは生きている石だということ。多孔質で水分や油を吸いやすく、身に着けるうちに少しずつ色が深くなっていきます。持ち主とともに変わっていく。インディアンジュエリーの銀とターコイズは、その点でよく似た素材同士なのです。

▼ターコイズを使った当店の作品